梅小路ジオラマ製作

PECOのターンテーブルキット NB-55を電動化 / TAMIYA 低速ギヤボックス

転車台の電動化 / PECO ターンテーブルキット

転車台の電動化 / PECO ターンテーブルキット

Nゲージで梅小路蒸気機関車館を再現するシリーズ、

今回はPECOのターンテーブルキットを電動化していきます。

ターンテーブルキットに関しては過去にいくつか記事にしていますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

目次

PECOのターンテーブルキットを梅小路タイプに改造 / 梅小路ジオラマ
PECO NB-55 ターンテーブルキットの組み立て / 梅小路ジオラマ
ターンテーブルピット内部の円形レールを製作 / 梅小路ジオラマ

工作過程 転車台を電動化

レイアウトボードボードに固定したピットの裏側です。

配線はKATOのフィーダーケーブルを銅板にはんだ付けしています。

このキットは電動化を考慮された作りになっていますのでこういった配線は簡単に行なえます。

転車台の桁を加工

ピットの底に設置した円形レールと転車台が接触する部分に車輪を設置します。

使用したのはTAMIYAのフッソコート620 スチールベアリングです。

このパーツはミニ四駆の軸部分に使用されるものですが今回は車輪パーツとして使用します。

転車台の裏面です。

黒い部分は3Dプリンターで造形した軸受パーツです。

左右2箇所にビスとナットを用いて固定します。

これで多少スムーズに回転するようになると思います。

転車台に動力を埋め込む

転車台中心部分にも同様にベアリングを仕込みます。

使用したベアリングは外径13mm内径6mmのものです。

価格は300円ほどでした。

写真左に写っているものは3Dプリンターで出力したベアリングの土台部分です。

動力はTAMIYAのミニモーター低速ギヤボックス(4速)です。

シャフトの片側にプーリーを設置して転車台直下に設置したプーリーと接続して回転させる方法をとります。

またミニモーターは鉄道模型のフィーダーケーブルに接続してコントローラーで回転を操作できるようにしました。

今回使用したコントローラーはZゲージ ロクハンのトレインコントローラーRC-02です。

コンパクトなボディにもかかわらずPWM方式、内電池ボックスを内蔵しており単4電池での駆動も可能です。

KATOやTOMIXのコントローラーでも問題ありません。

転車台を設置します。

中心のシャフトは6mmのプラ棒で延長しています。

レイアウトボードの裏側です。

転車台の軸をベアリングに通し、ベアリング土台をレイアウトボードに固定します。

ベアリング土台には欠き取りがあるため配線を逃がすことができます。

転車台シャフトにTAMIYAのプーリーを固定、そしてミニモーターからゴム紐を用いて接続します。

ゴム紐の張り具合(テンション)によって回転に影響がでるので微調整は必要です。

電動化完成!動作確認

これで動力と転車台を接続することができました。

動作確認テストを行います。

コントローラーをひねることで転車台が回転します。

問題なく動き出しました。

ただ駆動にゴム紐を使用しているのですこし伸縮のひっぱりを感じます。

ミニモーターの低速が効いています。

前進後退スイッチは回転の向きの切り替えにあたります。

蒸気機関車を乗せてみます。

転車台にもフィーダーが繋がっているので通電不良の心配はありません。

KATOの最新蒸気の必殺超低速運転も問題ありません。

デゴイチがそろそろと転車台に乗ります。

回転させます。

機関車が乗っていない状態と比較するとすこし粘りのある動きをしますが回転しました。

やはりゴム紐のテンションが気になる動きをする場合がありますが特別ぎこちないわけでもありません。

また転車台の停止位置は完全に目視で確認、コントローラーで操作することになります。

KATOやTOMIXから発売されている電動ターンテーブルなどは確実に線路にピッタリと停止しますがこちらは自分で停止位置まで操作する必要があります。

これはこれで楽しいので苦ではありません。

扇形庫4番線に停止後、デゴイチがバックで車庫に入る様子です。

再び転車台に乗り回転。

逆転スイッチで向きを切り替えてみます。

実物の転車台も回転の向きに法則があるわけではなく(多分)、左回転だったり右回転だったりとバラバラです。

スチーム号展示線に停止、後退します。

こういうオペレーションは実に楽しいと思います。

感想とまとめ

操作した感想は前述の通りゴムのテンションが気になるという点です。

そもそもなぜプーリーを採用したのかというとギアの音を抑えるため、そして薄いレイアウトボードの裏に設置するためです。

ただしギア音に関してはプーリーを介していてもギヤボックスから音が出るためあまり消音効果はありませんでした。

またレイアウトボードの薄さに関してもギヤボックス自体がコンパクトなためターンテーブル直下に接続してギヤと転車台の直接駆動でも大丈夫そうでした。

今回のレイアウトボードは収納や展示など移動することを前提に考えているためできる限り軽量&強度を持たせれるようにしたいのですが移動などを考えない固定レイアウトでしたら直接転車台下にモーターを設置する方法の方が操作は確実だと思いました。

現状はプーリーを採用していますが今後操作性に不具合がでてきた際は直接駆動に変更したいと考えています。

またゴム紐は劣化もあるため伸縮があまりなく動力を伝達できる紐素材があればそちらも試してみたいです。

まだ課題はあるかと思いますがひとまず電動化できましたので一段落です。

YouTube動画

【転車台】PECOのターンテーブルキット NB-55を電動化してみた!/ 低速ギヤボックス / Nゲージ鉄道模型【梅小路ジオラマ計画#22】