PECOのターンテーブルキットを梅小路転車台風に加工していきます。
海外の製品のため外国の上路式転車台がモチーフになっていますのでので国内仕様にディティールアップします。
ベースになるNB-55ターンテーブルキットです。
こちらを組み立てる様子は以前に記事にしました。
またピット内には円形レールを設置する加工も施しています。
目次
PECO NB-55 ターンテーブルキットの組み立て / 梅小路ジオラマ
ターンテーブルピット内部の円形レールを製作 / 梅小路ジオラマ
合わせて御覧ください。
工作過程
まずはターンテーブルを分解します。
レール部分も外しておきます。
通電用の細かい真鍮パーツを無くさないように注意します。
この転車台の上面には木目のモールド表現があるためサンドペーパーで削り落とします。
240番のペーパーで簡単に落とすことができました。
その後400番、800番をかけて表面処理しておきます。
レール中央部分は少しディティールアップを施したいため左右よりも0.5mmほど削って高さを下げておきます。
左右にはマスキングテープを貼り傷つけないようナイフで削り落としました。
削った後の様子です。
写真ではわかりにくいですがレールの外側よりおよそ0.5mmほど高さが下がりました。
プラバンをカットしてディテールを追加していきます。
転車台の縁にプラバンを追加して足場を作りました。
また細かくカットしたプラバンを貼り重ねて実物の転車台の雰囲気再現します。
柵のパーツは柱1つ分だけカットして短縮しました。
真鍮線を用いてディテールを追加しました。
転車台固定用のハンドルと装置です。
柵パーツは取り付け足を切り落として元の位置よりも1mmほど外側にずらして接着しました。
強度はなくなりましたが強く当たらなければ大丈夫そうです。
給電ヤグラ部分はKATOの電動ターンテーブルのものを取り付けることにしました。
3Dプリントしてもよかったのですが強度を考えてこちらを使うことにしました。
そのままだと高さがありますので足を切り詰めます。
すこしもったいない気もします。
プラバンでヤグラの土台を作り、塗装後に接着することにしました。
操作室部分はFusion360でモデリング後、DMMでアクリル造形してもらいました。
寸法と形は問題ありませんでしたが造形の向きによって上面にサポートが付いて白くなっています。
元データでのオブジェクトの配置と造形の向きは決まっているのですが今回は配置ミスで意図した向きと異なった向きで造形されてしまいました。
モデリングと造形サービスを使ったことのない方からするとなんのことかわからないかもしれませんが、一度使ってみるとどういう意味なのかがわかると思います…。
塗装して組み立てました。
下地にガイアのエボブラックを吹いた後に全体にグリーン、転車台上面にはジャーマングレーを吹いています。
エッジ部分には白のパステルを刷り込みました。
汚しが足りませんのでもう少しサビと油を入れても良いと思います。
ヤグラパーツは素材の性質上、瞬間接着剤が効きませんので木工用ボンドで固定しています。
桁を取り付けると転車台が厚く見えます。
イメージとしては桁なしの方が実物に近いのですがここは仕方ありません。
桁部分を黒に塗り替えることで印象を変えれるかもしれません。
ピットに設置してみます。
転車台にヤグラと操作室が付くだけで一気に機関区っぽくなりました。
1/150スケールの蒸気機関車と並べると少しだけオーバースケールです…
と思いましたが機関車が乗ったときの印象は悪くありません。
写真はKATOのC622北海道形を梅小路タイプに加工したものです。
転車台が大きいというよりかは線路の幅が広いので思ったような印象に近づけることができないのが扇形機関庫ジオラマの難しい点だと思いました。
PECOのターンテーブルはディスプレイ専用モデルではなくデフォルトで通電&回転に対応していますので加工ベースには最適です。
あーでもないこーでもないと悩んだ加工続きでしたが楽しい工作でした。
YouTube動画
【転車台製作】PECOのターンテーブルキットをディティールアップ!/ Nゲージ 鉄道模型 / PECO TURNTABLE NB-55【梅小路ジオラマ計画 #21】