3Dプリンター光造形機

【3Dプリンター】FLASHFORGE Hunter(ハンター)のプラットフォーム水平出し設定方法

こんにちはSHIGEMONです。

光造形タイプの3Dプリンター、FLASHFORGEHunter(ハンター)の水平出しについてです。

3Dプリンターは基本的に造形面(プラットフォーム)の水平出しが必要になります。

最近人気の格安のLCD光造形機はこのあたりの立て付けが悪く別途治具を併用してレベリングする必要がある(ものもある)ようですが、Hunter(ハンター)はこの辺の作りはバッチリです。

全体の剛性もありますのでバットからの引き剥がしだけでなく、多少周りで振動があっても造形に影響しません。

(そのかわりデカくて重いですが)

FLASHFORGEの東京ショールーム(株式会社エヌエスエスさま)へお邪魔した際、Hunterの隣にある大型のFDMプリンターが稼働していても造形に影響がなかったとおっしゃっておられました。

今回のHunter(水平出し)に関してもエヌエスエスさんの超全力技術協力バックアップにより構成されています。

エヌエスエスさんのTwitterは要チェックです。

https://twitter.com/nssndt

いつもありがとうございます。

目次

FLASHFORGE Hunter(ハンター)の水平出し設定方法

Hunterのプラットフォーム水平出しは基本的には開封して設置する際に行っておけば再設定不要です。

新品状態ですのでバットは空の状態で水平出しを行います。

(バットにレジンが入った状態でも水平出しは行なえます(後述))

①プラットフォームを取り外す

まずはプラットフォームを外します。

上面のネジを緩めるとプラットフォームが前方向に外れます。

プラットフォーム単体でも結構重量があります。

手を滑らせてバットに落下という悲劇は絶対に起きてはならない

②側面にあるボルトを緩める

プラットフォームを外すと左右にボルトが見えます。

このボルトの片側を付属の六角で緩めます。

ボルトは左右が中央で繋がっていますのでどちらを緩めても構いません。

緩めるとプラットフォームの取り付け基礎部分がフリーになります。

Nintendo643Dスティック、いやカメラの自由雲台のように動きます。

③プラットホームを戻す

ボルトを緩めたらプラットフォームを取り付けます。

プラットフォームの側面に穴が空いているので取り付けたままでもボルトを緩めることは可能ですが、六角を回す際にプラットフォームと干渉することがあるので取り外してから緩めた方がやりやすいと思われます。

④前面のタッチパネルでZ軸の位置を操作

前面のタッチパネルで操作です。

「設定」をタップ後、「Z軸移動」をタップします。

するとプラットフォーム(Z軸)が降下して最下部まで下がります。

この時に注意したいのはフリーになったプラットフォームが傾いてバットに引っかかることがあるので(あったら嫌だな)、そうならないように両手を添えてあげます。

Z軸が最下部まで降りて停止するとプラットフォームが自重でバットの底に設置している状態になります。

この時にプラットフォームを動かすとバット底面のFEPフィルムに傷が付く恐れがあるため触らないようにします。

⑤最下部でボルトを締める

この状態でプラットフォーム側面の穴から再度ボルトを軽く締めます。

その際、締めた際のトルクでプラットフォームが奥側に傾かないように上面手前を抑えます。

⑥上矢印をタップしてプラットフォームを数㌢~10㌢程上げる

軽く締め終わったら再びタッチパネル操作です。

前面のタッチパネルには0.00㍉と表示されていますので(この数値は今のプラットフォームの高さです)、上矢印をタップしてプラットフォームを持ち上げます。

ミリ単位とコンマミリ単位を切り替えて操作できます。

⑦再度ボルトを強く締める

プラットフォームがバット底面から離れてから再度側面からボルトをかなり強く締めます。

造形の際、レジンとプラットフォームとバットの隙間が真空状態になり、造形面を引き剥がす際にかなりの張力が発生します。

ボルトの締め付けが悪いと造形途中に張力に耐えきれなくなりボルトが緩み造形の失敗へ繋がります。

思っている以上に強く締め付けます。

これで水平出しは完了です。

一度造形してみて問題なく造形できているようでしたら、バットを交換しない限り再設定は不要です。

もし造形した際に何も造形できていなかったり、プラットフォームの半分にしか造形されていないという症状があれば水平出しができていない可能性が高いので再設定する必要があります。

レジンを入れた状態での水平出し

基本的には上記手順①~⑤まで同じです。

レジンが入っている状態ではプラットフォームが最下部に降りている状態で側面のボルトを強く締めます。

レジンが入ったバットからの引き剥がしは想像以上に強い力が必要になります。

緩まないようにボルトを締めて完了です。

基本は購入時にセットアップすれば問題ないと思います。

ウチにあるHunterでは一度もプラットフォームからの脱落や水平が出ていないことが原因であろう造形の失敗は起きていません。

(それ以外の凡ミスは多いですが…:D)

関連記事:【3Dプリンター】光造形機での失敗例 4選 原因と対策 / FLASHFORGE Hunter

水平が途中で狂うかもしれないという不安は無いので安心して造形できる機種だと思います。

YouTube動画

FLASHFORGE Hunterの開封〜セットアップ〜水平出しの方法です。

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