京都鉄道博物館にて第1回ワークショップ「蒸気機関車解説セミナー」の開催についてのリリースがありました。
実施日程は2017年4月15日(土)、16日(日)の2日間。
15日は「1070形をのぞいてみよう!」と第され蒸気機関車の動く仕組みの解説と1080号機の運転台の案内、参加対象は小学生です。
16日は「1070形とC53形の特徴にせまる」というタイトルの元、蒸気機関車の仕組み解説、1080号機の運転台とC5345号機のピット下の見学ができるプログラムです。
こちらは中学生以上が対象となっており両日共に定員は20名、11時・14時・16時の3回実施予定となっています。
参加費はいずれも無料で(博物館入館料は必要)、応募方法は往復はがきによる抽選でした。
C53のピット下に潜ることができるチャンスはなかなかありませんので早速応募してみました。
目次
蒸気機関車解説セミナー当選!旧二条駅舎の貴賓室
結構倍率が高そうだと予想していましたので半ば諦めてはいましたが4月16日の14時からの部に当選しました。
当日の集合場所は旧二条駅舎の貴賓室(きひんしつ)です。
貴賓室とは天皇皇族や閣僚などの貴客用を対象として部屋です。
普段は非公開の場所ですのでここに入れるだけでも値打ちがあります。
A4用紙3枚ほどの資料をもらいました。
貴賓室の白壁にプロジェクター投影がなされてセミナーの開始です。
蒸気機関車の動く仕組みの解説の後、この後見学する1070形とC53形の特徴の解説がありました。
また映像ではありませんでしたがC5345号機が動態復元された際の走行音を流してくれました。
3シリンダー機ですので排気音が他のSLと異なります。
1070形1080号機の見学
20分ほどのセミナーのあと、扇形庫内に移動して1080号機の見学です。
機関車の前で1080号機の解説があり、その後2人1ペアで運転台の中の見学です。
階段を昇降しますので軍手とヘルメットが渡されました。
1901年に製造され、後にタンク機関車に改造されたSLです。
2009年に梅小路蒸気機関車館に搬入されました。
いざキャブ内へ!
普段は設置されていない階段が用意されていました。
結構急です。
登って運転台の中を見学です
1080号機の運転台内部です。
特別な整備はされておらず現役当時のまま錆びれたような印象です。
中央に見えるのが加減弁ハンドルです。
握ってみました。
錆びて動きにくくなっています。
その他の機器も残っています。
屋根と床部分は木材でできています。
逆転機はテコ式になっています。
もうすこしじっくりと観察したいところですが、見学時間は1〜2分ほどでした。
C5345号機のピット下を見学
続いてC5345号機の見学です。
普段は非公開のピット内部へ降りてC5345号機の弁装置を観察することができます。
服が汚れないようにピット側面は養生がされていました。
C53形蒸気機関車はこの45号機しか現存していません。
国産唯一の3シリンダー機として有名です。
車体中央には3つ目のシリンダーがあり、この部分はピットに入らずとも見学することは可能です。
普段はライトは付いてませんのでスマホのライトなどをかざすことで観察できます。
いよいよピット内部へ。
階段を降りると思っていたほど深さはありませんでした。
蒸気機関車を真下から見ること自体初めてです。
動輪のフランジ部分です。
明かりがないと暗いので目視できませんが今回は照明を設置してくれていました。
しかしそれでも暗かったです。
車体の中央部分に第三の主連棒が設置されています。
第2動輪のクランク部分が見えます。
ボイラーの下側の塗装は結構剥がれていました。
こちらももっとじっくり観察したいですが約1分ほどの見学時間でした。
最後にC53の火格子部分。
C53のキャブ内は一般公開されていますのでいつでも見学可能です。
蒸気機関車解説セミナー、実に楽しかったです。
今後もこういうイベントを定期的に開催してもらえると嬉しいですね。
YouTube動画
1080号機の運転室&C5345号機下のピットに潜入!蒸気機関車解説セミナーに参加してきた! 京都鉄道博物館 / I got under the steam locomotive!